駅周辺エリア
#4 羽根木の散歩道、木々がきれいな道
のんびりした住宅街を歩いていると、突如として緑豊かな別空間が現れます。
すぐ近くには環七が通っているはずなのに、そうとは到底思えないような静けさ。

「亀甲新」と「羽根木インターナショナルガーデンハウス」に挟まれたこの道は、短いながらもまるで旅に来たような気分にさせてくれる、大好きな道です。
記憶の中の風景と、今の景色
この「亀甲新」という超お洒落な集合住宅が立つ前は、ここは何だか謎の場所でした。
筆者が以前撮った写真を見返してみると、今の亀甲新がある場所に立派な門が見えます。

こちらはまた別の道から撮ったもの。左側がその敷地なのですが、高い生垣に囲まれていて、中の様子が全く見えません。なので正直、中に何があるのか全く謎だったんですよね。

そういえば、建物が建つ前はこの辺りに「景観地」(みたいな感じの)という立札が立っていたような気もします。その頃から、ここはとても気持ちのいい道でした。
醤油工場の記憶を継ぐ「亀甲新」

調べてみると、この場所にはかつて醤油工場があったそうです。
関東大震災の前まで醤油造りが行われており、その屋号が「亀甲新」だったそうです。
地主である芹沢家が「かつての風景を取り戻したい」という思いから、当時の建物のボリュームや外観の雰囲気を踏襲して建てたのが、現在の「亀甲新」だといいます。
設計は、星のやなどのリゾート建築でも知られる東利恵(あずまりえ)氏。和の情緒としっとりとした落ち着きがあるのは、そんな歴史背景があるからなのですね。
モダンな共鳴と、木に寄り添う建築

道を挟んで右側に立つのが「羽根木インターナショナルガーデンハウス」です。
今の「羽根木インターナショナルガーデンハウス」が建つ前にあった建物も、何だかインターナショナルな空気が漂う、ヴィンテージで格好いい雰囲気だった記憶があります。
この羽根木インターナショナルガーデンハウスの設計は、安藤忠雄氏の実弟としても知られる北山孝二郎(きたやま こうじろう)氏。
和風の亀甲新に対して、こちらはコンクリート打ち放しに大きなガラスが印象的なモダンな構造。ああ、素敵……。
敷地内の木を避けて建てられたため、30戸以上ある部屋のほとんどが異なる間取りになっているそうです。だから木が大きく生い茂っているのですね。
木々と響き合い、自然に溶け込む建築

さらに、亀甲新の隣にあるのが「羽根木の森」。
こちらは世界的な建築家、坂茂(ばん しげる)氏の設計です。
「木を一本も切らない」という約束のもとで作られたこの場所は、よく見ると建物を大きな木が貫通していたり、枝を避けるように壁がくぼんでいたりします。まさに、建築が木に寄り添っているような優しさを感じます。
この短い道に、東利恵さん、北山孝二郎さん、そして坂茂さんと、世界的な建築家たちの作品がギュッと集まっているなんて、本当に贅沢な散歩道です。
周辺のお気に入りスポット
このエリアの中には、このお散歩マップで紹介している(またはしようとしている)お気に入りのスポットもたくさんあります。
お散歩のお供にぴったりなパンが並ぶ「ベーカリー コムギノホシ」
こだわりの一杯がいただける「Bole COFFEE & ICE CREAM」
他にも紹介したい素敵なところがたくさんあります(おいおい紹介していきます……!)
そのまま東松原駅に向かって歩く途中に、駐日コートジボアール共和国大使館大使公邸もあります。ここも大きな木があって素敵です。(筆者は大きな木のある風景が大好きなのです)
新代田や東松原を歩くときは、ぜひこの「森」を通り抜けてみてくださいね。
今回お散歩したのはこの辺り
